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■儲けすぎると、どこかに落とし穴がある★お金で苦労しないためには、働かないで儲けてはいけない 破産するのは、お金のない人ではありません。 儲かりすぎている人が、破産するのです。 儲かりすぎると、必ず金銭感覚がダメになるのです。 自分の財布に入っている金額が増えれば増えるほど、その人の金銭感覚が磨かれていくかといえば、必ずしもそうではないのです。 金銭感覚が磨かれないまま、金額のほうが増えてしまうと、その人は必ずそのギャップにはまり込んで、破産してしまいます。 たとえば、こんな例があります。 いつも50万円で講演をしていたAさんに、ある時、500万円で講演の依頼があり、Aさんはその仕事を引き受けました。 講演料というのは、払う人がいるなら、いくらでもいいのです。 講演者が、値段をつり上げたわけて゜はありません。 払う側が、50万円の予算のところを500万円払おうと言ったわけですから、受け取ってもかまいません。 払う人間がいる限り、その金額が高いも安いもありません。 これが、お金に関する大原則です。 世の中に相場というものはひとつもありません。 その金額でお金を払う人間が満足するかどうか、お金を受け取る人間が満足するかどうかです。 ただし、通常50万円で引き受ける仕事に500万円の支払があった時、受け取る人は450万円のリスクを背負ってしまうことになるのです。 通常50万円のところに500万円払うというのは、危ない話です。 何か裏があるはずです。 物事に相場はないと言いましたが、ある意味で一定の相場はやはりあるのです。 先の500万円の講演料を支払った団体は、やはり刑事事件を起こしてしまいました。 すると、その団体で講演をしたAさんは、世間からその団体の支援者の一員のように解釈されてしまったのです。 結局、プラス450万円のアブク銭を手にしたことで、Aさんはイメージダウンしたわけです。これで450万円はチャラになります。 では、もし主催者が刑事事件を起こして逮捕されなかったとしたら、Aさんは丸儲けかというと、そうではありません。 たとえ逮捕されなくても、「Aさんは、○○という団体から常識はずれの高い金額で講演を受けたそうだ。捕まってはいないけれど、ヤバイよね」という話は広まってしまうでしょう。 そういう話が人の口の端に上るということだけで、もうAさんは十分リスクを背負ってしまっているわけです。 そういう時は、「金額を安くしてください」と頼むのではなくて、それを上回るサービスを何かしておくことです。 つまり、そのサービスで高額の報酬をチャラにしておくことです。 金銭のやり取りは、常に相手から与えられる報酬よりも上回ったサービスをしておかなければ、必ずしっぺ返しが来ます。 本人の意志とは無関係に、儲かりすぎる時もあるのです。 儲かりすぎる状態のままで残しておくと、必ず何らかの形でマイナスがドーンと押し寄せてきます。 大量に儲けが出た時ほど、そのあとで大きな災いが襲ってきます。 儲けはできるだけ、適正の範囲内でとどめておくことが大事です。 儲けていけないといっているのではありません。 でも、儲けすぎてはいけないのです。 働いて儲けるのはいいのです。 働かないで、儲けてはいけません。 |
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