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■モノの値段には勉強代・演出料・満足料・授業料が入っている★お金で苦労しないためには、だまされたら授業料と考えよう 骨董品は、にせ物が本物の100倍近くも出回っているといわれています。 にせ物を必要とする人が、それだけいるということですから、仕方がありません。 骨董品には詐欺はありません。 欲しいと思う人が買っているだけのことです。 たとえば、250万円の骨董品があり、その原価が50万円だとします。 原価が50万円のモノに対して250万円を払うのは不正な商取引かというと、決して不正ではありません。 まず、原価が50万円。 それから、骨董屋さんに知識を教えてもらうための、骨董屋さんの勉強代が50万円。 骨董屋さんは、そのために丁稚時代から今まで勉強してきたわけです。 次に、販売する時、おしゃれな箱に入れたり、おしゃれな場所に置いたり、おごそかに見せたりするという演出料が50万円。 「お客さんはいい買い物をした。これは、持っているとやがて値打ちが出る。バブル時代には1000万円はしたものだ。今でも普通だと500万円ですぐ買い手がつく」と言われて、お客さんが満足する満足料が50万円。 あとで、実はその原価が50万円だと知り、自分が失敗したとわかった時の授業料が50万円。 つまり、骨董品の原価、骨董屋の勉強代、演出料、客の満足度、客の授業料を合わせて250万円です。 250万円の骨董品として、数字が合っています。 これがモノの値段です。 「原価50万円のモノを250万円で売りやがって、バカやろう」 と怒ってはいけません。 すべての買い物の値段は、こういう形で常にバランスが取れているのです。 今は、この原価の比率がどんどん小さくなっている時代です。 骨董品だけでなく、すべての商品がそうなっています。 これがソフトビジネスです。 「50万円のモノを250万円で売りやがって、200万円を返せ!」と言っている人は、売買の経験から何も学んでいないことになります。 骨董屋さんは30年以上コツコツ勉強してきたことに対して、お金を払わないのですか? それなら、自分で判断して買いなさい、ということになるのです。 今、ソフトビジネスとしての勉強代、演出料、満足料、授業料がどんどん高くなっています。 だからこそ、金銭感覚を磨かないといけないのです。 |
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