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■売り手の甘い言葉に誘惑されるな
現在の不況は、政府がいろいろてこ入れするにもかかわらず、なかなか回復の兆しがなく、そのため消費者の財布のヒモも固くなっており、高価な買い物にはとくに慎重になっていますね。
ただ企業側としては、何とか財布のヒモを開かせようと、あの手この手の消費者の心理を突いたテクニックを駆使するなどして、売り込みをはかっています。
たとえば、自動車にしても、あるいは住宅展示会場では、来場者全員にいろいろなプレゼントを用意してキャンペーンを実施していますが、たとえそのプレゼントンがたかだか500円程度のものであっても、もらってしまうと、プレゼントだけもらってもそのまま立ち去るのも気が引けますね。
しかし、相手が売ろうとしているものが、何百万とか何千万もするものであることを忘れてはならず、「申し訳ない」という気持ちだけで買えるものかどうかは、考えるまでもないでしょう。
また、マンションなどの販売展示場に行って説明を受けますと、「そこに置いてある家具も一式サービスです」などというものもありますが、用心、用心。
特に家具付きのマンションなどというのは、家具の値段も販売価格に上乗せされているのが当たり前ですので、騙されないように気をつけてください。
きれいな家に住みたいのは誰しも望むことですが、新築の価格には宣伝やモデルルームの諸経費なども加算されており、その額は、およそ販売価格の10パーセント程度だといわれており、マンションとか新築住宅の正味の価格はそれらを引いて考えておくべきでしょう。
「限定品」とか「残りわずか」などという言葉にも気をつけてください。
こういった言葉には、「今買わなくては」という消費者の気持ちをあおる効果がありますので、本当に必要かどうか、冷静になって考えるだけの余裕を持ってください。
お金を貯めるなら、こうした企業のテクニックに踊らされない、賢い消費者になることが必要です。
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