■病気や怪我したときの保険の仕組みは

病気やけがなどのときには、皆さんが加入している社会保険の中の健康保険や労災保険から保障が受けられる仕組みになっていますね。

自営業者やその家族は国民健康保険、サラリーマンや公務員は職場のそれぞれの健康保険に加入しています。

病院などで治療を受けても、支払う医療費は実際にかかった金額の３割ですんでいるのは、この健康保険のおかげです。入院をしたときも同様です。

サラリーマンなどは、職場で労災保険に加入することが義務付けられているため、保険料は会社が負担しても、仕事中や通勤途中などで事故やけがをしたときは、その医療費は全額労災保険から支払われ、自己負担はゼロですみます。

ただ、長期に入院したり、高度な治療が必要になったときには、健康保険だけではまかなえない出費も出てくるので、そのための医療保障を保険で用意していくことが必要です。

いずれにしても、公的医療保障もサラリーマンのほうが手厚く、自営業者はやや不利になっています。

ここでは、代表的な国民健康保険について、若干説明しますと、保険に加入している人が、病気やケガをした時に病院の診療費を一部負担する社会保険のことをいいます。

保険に加入する職業は、自営業の人、農家や主婦の人、会社を退職した人、未成年の学生などが加入する保険となります。

国民健康保険を運営しているのは、主に自分たちが住んでいる市区町村、つまり地方公共団体が運営しており、保険料は、市区町村の役所におさめることになります。

他には、自営業の人が職業ごとにつくる「国民健康保険組合」が運営している場合もあります。

国民皆保険といって、日本に住む国民は何らかの社会保険に入る必要があります。

日本に住むみんなで助け合うという目的で、何らかの社会保険に入ることが必要となっているのです。

ですから、国民健康保険以外にも社会保険があります。
・サラリーマンは健康保険、
・医者や理容師の人は健康保険組合、
・公務員は共済組合
といった社会保険にそれぞれ加入することとなっています。