■小銭を扱う仕事をしている人は、人に対して優しい

★お金で苦労しないためには、小銭を扱う仕事を体験してみる

小銭を大切にすることは、人を大切にする基本です。
お金を扱う時には、たとえそれが小銭でも、ストレスがかかります。
「チャリン」とお金の落ちる音が鳴ると、人はすぐにそちらを見てしまうものです。それくらい、ストレスがかかっているのです。

ストレスに負けずに、上手にお金を扱えるようになるには、どうしたらいいのでしょうか。
たとえば、小銭を扱うアルバイトをやってみる。ピチャピチャに濡れた1円玉、5円玉を扱うお豆腐屋さんなどでアルバイトをすると、お金が見えてきます。
同時に、人間性も見えてくるのです。

小銭を扱うアルバイトは、きれいな死後ではないようなイメージがあるから、イヤがる人が多い。お金を扱うとしても、できればカードですむような、おしゃれな仕事に尽きたいと思ってしまいます。

ですがそれでは、いつまでたっても金銭感覚は身につきません。金銭感覚を身につけるには、実際に1円玉、5円玉を手に取ったり、人に渡したりするような体験が必要なのです。

金額が大きくなってくればくるほど、お金の扱い方が悪くなっていく人がいます。
大人になると、領収書の金額もだんだん大きくなります。すると、自分がすごくリッチになった錯覚に陥ってしまいます。

しかし、お金をたくさん持っていることは、決してリッチなことではありません。
経費をたくさん使えることも、リッチなことではないのです。お金をたくさん持っていれば、お金のセンスが磨かれるという訳ではありません。持っているお金に見合ったマナーを学ぶことが必要なのです。

金銭感覚を磨くには、早いうちに失敗をたくさんすることです。場数をたくさん踏んでいくことです。
お金のセンスを磨くには、コツコツと地道な努力が必要なのです。
1円稼ぐこと、5円稼ぐことがいかに大変か。
関西の商売人の子供は、小さい時から小銭の大切さを死ぬほど叩き込まれます。それは、お金にケチになれということではありません。

お金の大切さを知ることで、人にも優しくなれると教えられるのです。お金はただの紙切れです。ただの紙切れで、人を傷つけることもあるのです。自分が傷つくこともあるのです。

お金で苦労する人かどうかの見極め方
	お金の扱い方で人間性が出る
★小銭の扱い方でその人の品性が出る ★小銭を扱う仕事をしている人は、人に対して優しい ★カードを投げて渡す人は、お金で苦労する ★お金のやりとりで、人間の本音が見える ★共同経営は、お金と友人の二つを失う ★お金をなくしても、友だちをなくしてはいけない ★ハンコを押してはいけない ★借りた人ではなく、保証人が地獄に落ちる ★1回は貸してくれても、2回目は貸してくれない ★一度お金を貸した相手は、一生借りに来る