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■ギャンブルで自己破産するより、普通のOLが買い物で自己破産する★お金で苦労しないためには、破産は他人事ではないと覚悟しよう カジノでギャンブルにはまる人は、最初ちょっと儲けさせてもらえます。 そして、どんどん気持ちが大きくなったところで、大きく負けてしまう。 その時、「いくら貸しましょうか?」と言われて、お金を借りる。 そうやって身動きできなくなるのが、昔のパターンでした。 ところが今、自己破産に追い込まれる人の中で、ギャンブルで身を持ち崩したという人は、ごくわずかです。 今は、普通のOLが自己破産に追い込まれるのです。 たとえば、OLはよく海外旅行に行きます。 みんな、「イタリアのブランド物は、イタリアで買ったほうが安い」という意識をなんとなく持っています。 たまたま現場へ行った時に、バーゲンセールをやっていた。 「セールだったら、買わなければ損」と思った瞬間が、自己破産へのスタートラインです。 買わないのは、損でもなんでもありません。 そこで買い物を勧める人は、「ここで買っておくと、飛行機代が浮きますよ」という言い方をします。 「飛行機代が浮きますよ」という言い方に、いでに数字のトリックがあるのです。 いくら買っても、決して帰りの飛行機代がタダになるはずはありません。 でも、「ここで買っておくといいですよ」と言われると、つい買ってしまうのです。 「ああ、そうか。飛行機代がタダになって儲かった。買わなければ、飛行機代を損するところだった」と考えてしまうからです。 その時の買い物は、金額的にはたかが知れています。 次の給料で支払って、少し足りないぐらいです。 まじめな人は、支払日が来た時に残高不足にならないように、少しだけクレジットで借りるのです。 人間とは不思議なもので、カードで現金を借りる時は、ギリギリ必要な金額を借りることはしません。 必要な金額にちょっと上乗せして借りるのです。 端数で借りる人はいません。 たとえば、8万円足りない人は、10万円借ります。 そうやって安心したのです。 これで支払日が来た時に払える、ここで解決した、と思い込んでしまうのです。 ところが、ここで解決したのではなくて、10万円の借金は残っているのです。 いつの間にか、借りた10万円の返済日が来ます。 残高が不足しているから、またそれを埋めるために借りてしまう。 それを繰り返しているうちに、1ヶ所のカード会社では借りることができなくなります。 カードがどんどん増えていきます・ カードが増えていくことによって、全体の借金額が増えていることに本人は気がつきません。 「足りないのは2〜3万円ぐらいだ」という感覚でいるのです。 こうしているうちに、いつの間にか、金額が少しずつ大きくなっていきます。 それに対して収入は一定です。 まじめな人は、またここで「なんとかしなくてはいけない」とがんばって、夜、クラブへ働きに行くようになるのです。 そういう時は、人間はあまり堅実な仕事はやりません。 時給のいい仕事をやろうとするものです。 OLができる一番時給のいい仕事というのは、水商売です。 「1時間○万円、腕次第で一晩数万円」と言われると、時給につられて働くようになります。 ところが、昼間はOLをやっているわけですから、必ず体を壊します。 病気になって入院します。 夜の仕事もできないし、昼間の会社の仕事もできません。 有給休暇が切れてしまった時に、今度は収入がダウンするわけです。 夜の仕事をしている時に、収入が増えたと思って、つい仕事に必要な衣装を買ったりして、生活レベルも上げてしまっています。 最後の引き金になるのは、病気なのです。 ただ貧乏というだけで破産する人はいません。 貧乏から破産に進むポイントには、必ず病気がからむのです。 人間は、自分がずっと健康でいるような気がするから、病気になって収入がゼロになった時の計算を、頭の中でしていないのです。 やがてそれが自己破産へつながっていきます。 自分はギャンブルもしていない。 性格的にもまじめ。 一生懸命お金を返そうとしている。 だから、「お金で苦労することはない」と思い込んでいたら、大間違いなのです。 |
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