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■ぜいたくで破産はしないが見栄で破産する★お金で苦労しないためには、見栄でお金を使わないこと 破産する人は、ぜいたくで浪費家だという思い込みがあります。 ですが、ぜいたくや浪費では、人間は絶対に破産しません。 ぜいたくな買い物や趣味のために破産するほど、お金を使い切れるものではありません。 自分の興味のあるモノに対しては、逆に金銭感覚は厳しくなるものです。 好きなモノなら、その値段が高いか安いかがわかるのです。 ところが、値段の妥当性がわからなくなり、浪費に歯止めがきかなくなる原因が一つだけあります。 それは見栄です。 「お隣の方もお買い上げになりました」と言われると、「隣が買って自分が買わないのはみっともない」という心理になるのです。 高いモノを売るには、お客さんと1対1ではなく、何人か集団で買わせることです。 たとえば、ブランド品を買わせる時、仲良しグループ何人かを家に呼んで販売する。 すると、一人当たりの売り上げは、1対1で売るよりも圧倒的に高くなります。 「仲良しの友だちが買っている金額よりも少ないと、自分はケチだと思われる。それはイヤだ」という心理が働くからです。 友だちと同じぐらいか、少なくとも友だちよりはたくさん買おうとしたり、友だちよりいいモノを買おうとします。 友だちが50万円の指輪を買っている時に、「いや、私は1万円のでいいです」とはなかなか言えないものです。 これは50万円の指輪が欲しいからではありません。 本当は、1万円の指輪でもかまわないのです。 でも、ここで1万円の指輪を買って、「ああ、あの人はケチな人なんだ」と思われたくない。 その弱い心理につけ込まれてしまいます。 「それが好きだから」という理由からではなく、ただ体裁のためにお金を払っていくわけですから、際限がないのです。 そうやって際限なくお金を使ってしまうから、破産に追い込まれます。 好きなモノにお金を払う場合には、必ず際限があります。 お酒が好きな人はお酒なら何でも飲むかといえば、そうではなくて、おいしくないお酒は飲みません。 お酒が好きな人であればあるほど、歯止めがきくのです。 でも、好きでもないお酒を見栄で飲んでいる人は、高いお酒、もっと高いお酒と、際限なく求めるようになって、歯止めがきかなくなってしまいます。 見栄というものには、もうこれでいいという歯止めがありません。 見栄から競争が生まれ、自分たち同士で値段を上げていく。 お客さん同士で、お互いを破産に追い込んでいくのです。 破産に追い込まれる人は、取り立て人に追い込まれるのではなくて、実は自分自身に追い込まれるのです。 自分が友だちを追い込んでいく。 友だちが自分を追い込んでいく。 最終的には、自分自身が自分を追い込むようになってしまいます。 これが、歯止めがきかなくなるということです。 見栄だけは、警察も取り締まれないのです。 「あの人は見栄で買っているから逮捕する」などということは、できません。 自分で意識して、自分の見栄に歯止めをかけないといけないのです。 |
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