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■お人好しのリストも売買されている★お金で苦労しないためには、見せ掛けの友情や男気に酔わない 金貸し業者が集めているもうひとつの大事なリストは、「お人好し」のリストです。 「お人好し」とは、お金にルーズな人たちに必ずお金を貸す人間です。 「お人好し」とは、厳しい言い方をすると、金銭感覚のないバカなのです。 本人は、自分は友だちがいがあって、友情に厚い人間だと思い込んでいるかもしれません。 ですが、それは思い違いです。 実は、「友情に厚いと思われたい」という自分の見栄だけから、お金を貸しているお人好しにすぎません。 この人たちのリストが、悪質な業者間で売買されているのです。 しかも、このリストのほうが高い値段がついているということです。 すべてのサービス業者にとって、顧客リストがとても大事であるのと同じです。 詐欺というのは、ひっかかる人とひっかからない人がくっきり分かれます。 なにしろ、悪質な金貸し業者の被害者一人当たりの平均被害額は、何千万円の単位になるのです。 通常の商売の場合だと、顧客の平均売上額は、年に1万円までのお客さん、年に10万円ぐらいのお客さん、年に100万円ぐらいのお客さんと細かく分かれています。 ファッションショーと同じです。 年に何度も高い商品を買ってくれるいいお客さんは、舞台に近い前のほうの席をちゃんと取ってもらえます。 だんだん後ろの席に行くにしたがって、売上額の少ないお客さんになり、一番後ろのお客さんは、年に1回ぐらいしか買わないお客さんです。 ところが金貸し業の場合、一人当たりの金額が大きいので、そういう細かい段階がありません。 要するに、一度でも「こいつはお金にルーズだ」とバレたら、どんどん悪質な業者が入り込んで、最終的に身ぐるみはがされるのです。 100人からコツコツ稼ぐより、一人を身ぐるみはいだほうが効率がいいからです。 たとえば、霊感商法にかかる人は、最初は安いモノから買わされます。 その訪問の勧誘員に早く帰ってもらいたくて、「これでもう帰ってもらおう」と思って、おつきあいのつもりで安いモノをつい買ってしまう。 すると、「お人好し」リストに載ります。 そのリストが、あらゆる霊感商法業者に流れます。 すると、次から次へと勧誘に来られてしまうのです。 だまされる人は、次から次へとモノを売りつけに来る人たちのことを、全然関連のない会社の人だと思っているかもしれませんが、実はみんなつながっているのです。 この業界は、全部で一つの会社のようなものです。 ただ、営業に来る人が変わったり、会社の名前が変わるだけなのです。 |
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