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■親自身が教育目的をしっかり持つひと昔前なら、いい大学へ入ってそこそこ勉強しておけば、卒業のときには一流企業に就職できるというのが、一般的な価値観になっていましたが、最近の状況はどうでしょう。 こうした価値観は、徐々に過去のものとなり始めています。 いまや大学を卒業してもフリーターになる人が4人に一人の時代となり、親が無理をして大学へ入れても、就職できないのであれば、大学へ行く必要がないかもしれません。 このようなことから、昨今、もっと違う教育の仕方があるのではと考える人が増えてきており、古い価値観が意味をなさなくなってきています。 まず考えたいのが、子どもの教育は何のためかということです。 いい学校に入るのが目的であれば、それはそれでけっこうです。 確かに統計的には高卒者よりも大卒者のほうが平均的な生涯年収が高いので、学歴を得るために投資するのは価値があるように思えます。でもそれは、あくまでも「平均」での話です。大学を卒業してフリーターになった場合、学歴が収入に直結しないこともあるのです。 大切なのは、学校を卒業した後に子どもたちがどういう形で社会の中で生きていくのかということをしっかり教えることです。 実際に、自立して生活できる子どもになれば、親の子どもにかかるお金としては、相当節約することにもつながるのです。 これはとても大切なことで、いい学校に入ることを目的とした場合、学校に入った時点で家族もろとも燃え尽きてしまうケースをよく見かけます。何年も苦労して目的を達成したのですから、仕方のないことかもしれません。でも、自立して生活できることが目的であれば、学校に入っただけでは目的の達成になりません。まだまだやるべきことがたくさんあるので、燃え尽きることはないのです。 いい学校に入るという価値自体も疑う必要があります。 たとえば、子どもが美容師になりたいというのであれば、高校卒業後に美容学校に入学させてあげればよいのです。 親としては、意味のない教育費を費やすことなく、子どもが美容師として独立したいときに資金援助してあげるほうが、よほど効果があるでしょう。 子どもの将来を考えると、そのほうがずっと自立した生活になるでしょう。 社会を知っている親が物事の価値観を子どもに教え、いい結果になることも多いことは否定しませんが、親の価値観が時代遅れであれば、子どもを不幸にする可能性があることも忘れないようにしたいものですね。
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