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■学資保険は必ずしもメリットだけではない日本の場合、子どもが生まれたら、何はともあれ学資保険に加入しておこうという風潮があるようです。 それでは、学資保険は、本当にすぐれた保険商品なのでしょうか。 学資保険にはいろいろなタイプのものがありますが、一般的には保険料を払い込んでいくと、大学進学時期に満期金、中学、高校進学時期に学資金が受け取れるものが多いようです。子どもが被保険者に、親や祖父母などが保険料を払い込む契約者になります。 学資保険と他の貯蓄商品との決定的な違いは、その保障機能にあり、被保険者である子どもが亡くなれば死亡給付金が支払われます。 また、契約者である親などが亡くなれば、以後の保険料は支払わなくても学資資金や満期金を問題なく受け取ることができます。 こういう条件があるから、貯めることの上手な人も苦手な人も、子供が生まれたら、まずは学資保険に加入するという結果になりますが、ただ、貯め上手な人はこれで教育費は大丈夫だという意識は持っていないのです。 貯蓄が苦手な人は、学資保険だけで足りるかどうか自分でも分からないけれど、家計に余裕がないので学資保険だけで学費のすべてを準備しようとします。 貯蓄上手な人は、学資保険はあくまでも貯蓄手段の一つとしてとらえ、これで学費がすべて賄えるなどとも考えていないのです。 なぜなら、日本は物価が継続的に下がるデフレ経済の中にあり、デフレの世の中にあっても教育費は年前に比べ6%近く上昇しています。教育費を十分に準備するためには、できるだけいい利率で運用したいところです。 バブル時期は好景気で利率も高かったため、実際の掛け金よりも、受け取る学資や満期金のほうがかなり多かったのですが、現在の低金利下では、いわゆる元本割れの商品であり、もらえる金額よりも掛け金のほうが多いのです。 ですから、もしも学資保険に加入したいのなら、元本割れではなく、できるだけお金が増える商品を選ぶことが大切ですので、契約する前にしっかり電卓をたたきましょう。 このような学資保険のデメリットも知って、普通の貯蓄や投資信託など他の金融商品も組み合わせながら教育費の準備をしたいものです。
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