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■硬貨だけではクルマが買えない理由1万円札1枚で1万円。100円玉が100枚でも1万円。どちらもお金の価値は同じですが、硬貨のほうは使い方に注意が必要です。 たとえば、500円玉を貯金箱に貯めている人もいるでしょう。この貯金箱に貯めた大量の硬貨を最終的にどうするか、悩んだことがある人も多いのではないでしょうか。 一番いいのは、銀行で自分の口座に硬貨を預けて、その後お札として引き出すことでしょう。 単に両替してもらうこともできますが、あまりにも枚数が多いと手数料がかかる場合があります。仮に三菱東京UFJ銀行で硬貨を100枚両替してもらうとすると、手数料として324円がかかってしまうのです。
「いやいや、そんな面倒なことをしなくても、何か買うときに、まとめて小銭を使えばいいじゃないの?」と思ったあなた、残念ながらそれはできないのです。 なぜなら、店側は1種類の硬貨につき21枚以上の受け取りを拒否できるからです。気のいい店員さんなら、イヤな顔をせずに受け取ってくれるかもしれませんが、支払うほうが受け取りを強要することはできません。
これは「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」にしっかりと明記されています。小銭は、あくまでも小額部分の支払いの補助のためのお金なのです。 こうした制度は、もともとヨーロッパで導入されたいたものです。それが日本に持ち込まれたのは、明治30年に「貨幣法」を制定したときです。 当時、硬貨の原料である銀や銅は価格が変動しがちだった。その不安定さを解消するために、銀や銅を材料にした貨幣の取引に枚数の制限を設けたのが始まりです。それが現在の法律にも残っているというわけです。 つまり、1円から500円までの硬貨を最大限に使ったとしても、1万3320円までの買い物しかできないということです。 いくら金額を満たしていても、硬貨だけではクルマは買えないということです。 |
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