■映画の料金は、なぜどの映画館も同じなの？

テレビが普及するまでの日本では、映画は「娯楽の王様」と呼ばれていました。
5月の連休を「ゴールデンウィーク」と最初に呼んだのは、正月やお盆休みと並ぶ書き入れどきとして、連休に注目した映画業界だとされています。

日本の映画料金は高すぎる

しかし、今や映画は完全に娯楽の王座から転落してしまいました。その理由のひとつは、日本の映画料金が高すぎるからです。

入場料金からの取り分が映画館と配給会社で決められているから

現在、日本の映画館の入場料金は、一般で1800円に設定されていることが多い。
これからどのように分配されるかというと、まず映画館の取り分が半分、残りの半分は配給会社のものとなります。

配給会社は、このなかから映画を製作した会社にお金を支払います。
ここでの制作会社の取り分は映画によってさまざまで、ある程度のヒットが見込める注目作品の場合は20％程度。マイナスなさ区品では10％程度となります。

よく「興行収入10億円突破！」などといいますが、そのうち5億円が各映画館に、3〜4億円が配給会社に、1〜2億円が制作会社に分配されることになるのです。

取り分が減ってもいいから入場料を安く設定したい映画館が出てもよさそうですが、現実には、ほとんどのロードショーは同じ金額です。
配給会社から作品を配給されている手前、映画館主導で値下げをするのは難しいようです。

映画を安く見るにはサービスデーなどをチェック

映画を安く見るには、それぞれの映画館のサービスデーをチェックしたり、こまめに金券ショップなどをのぞくことです。

たとえば、毎月ある「映画サービスデー」は1000円前後だし、金券ショップでは映画会社の株主優待券や割安な前売り券が売られていて、数百円程度で安くチケットが購入できます。

見たい映画のチケットを事前にチェックしておくといいでしょう。

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