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■高級レストランのランチ、なぜこんなに安くできるの?ディナーだとかなりの値段になる高級店でも、ランチとなれば比較的安く楽しめます。 近頃はレストランがホームページを用意していて、あらかじめ金額がわかるようになっているし、ちまたのグルメサイトでは、実際にレストランで使った金額の平均が、ディナー・ランチ別にわかるようになっているのもあります。 ランチを利用して、おいしいお店の食事をできるだけリーズナブルに楽しみたい、という人は多いでしょう。 しかし、安く提供したいからといって質を下げたりしていたら、客はすぐ別の店に流れて行ってしまうでしょう。となると、どうしてランチとディナーでこれほどまでに金額に差がつけられるのでしょうか。
ディナーではさまざまなメニューが用意されているのに対して、ランチでは、あらかじめ決まった数種類しかないことがほとんどです。
高級ホテルのバイキングと同じように、こうすることによって、レストラン側は仕入れ時に価格交渉がしやすくなるし、サービス面にかかるコストをおさえることができるわけです。 さらに、メニューの数が少ないことで、あらかじめ料理を仕込んでおくことができ、調理の効率が上がります。すると、オーダーを受けてからテーブルに運ぶまでの時間を短縮できるため、客の回転率を上げることができます。つまり、利益が少なくても、量を多く売ることができるわけです。
しかし、いくら薄利多売で利益を出しているとしても、こんなに安くできることに疑問を感じる人もいるかもしれません。レストランがランチを安く設定しているもうひとつの大きな理由は、ずばり、ディナーに来てもらうための「お試しコース」にしているからです。 たとえランチでの利益率が少なくても、ランチを食べにきた人の何割かが利益率の高いディナーにきてくれれば、トータルで元がとれることになるわけです。 |
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