|
■骨董品屋の仕入れ値はタダ同然
食器や文具、家具などの日用品から着物、宝石まで、古くて希少価値のある骨董品の世界に魅せられている人は、数多くいるものです。
素人目では、使い古されてガラクタ同然にしか見えないものでも、数十万円〜数百万円したりするから驚きです。
私たちが普段暮らしているなかには、そんな価値のあるものに出会う機会など滅多にありません。収集家にとってはお宝といえるこれらの商品を、骨董品屋はどうやって仕入れているのでしょうか。
|
骨董屋はどこから仕入れるのか
|
その裏には、じつは強力な「仕入れ先」が存在するのです。
それは、アパートやマンションのオーナー。アパートやマンションで、身寄りのないひとり暮らしの老人が死亡したとき、家具や生活用具などはすべてアパートやマンションのオーナーが処分しなければならないのです。
それが面倒なオーナーは、骨董品屋を呼んで、遺品をすべて始末してもらうのです。その代わりに、骨董品屋は目ぼしい骨董品をタダ同然で手に入れることができるのです。
骨董品屋にとっても、渡りに船です。このようにして、持ちつ持たれつつの関係ができているというわけです。
さすがに美術館に展示されるような「お宝」はなかなか見つからないでしょうが、庶民の手が届くようなアンティークなら、見つかることもあります。多少手入れする必要があっても、もともとタダ同然で手に入れているのですから十分元は取れます。
私たちがアンティークと出会うのは、本当に偶然のめぐり合わせによる、ということがよくわかるでしょう。
|
|