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■寿司屋は「高いネタ」では儲けにならない
「今日は給料日だから、ちょっとフンパツして寿司屋にでも行くか!」など思い立つがあります。
最近では回転寿司がメジャーになり、寿司が身近なものになったとはいえ、やは寿司といえば何か特別なときに食べに行く、というイメージが残っているものです。
カウンターに座って、店の主人が握るさまを見ながらお猪口を傾ける。そんな贅沢、給料日ぐらいしかできないよ、という人もいることでしょう。
こんなふうに気分がいい日に寿司屋に行ったとき、どんなネタを頼むでしょうか。普段は食べる機会が少ない、トロやウニ、タイあたりを頼みたいところでしょう。
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高級ネタは儲けにならない
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しかし、じつは寿司屋からすると、高級ネタは儲けにならないのです。
理由は単純です。原価が高いからです。もっとも利益が薄いのはマダイで、原価割れの赤字覚悟で出している寿司屋も少なくないといいます。
どこで利益を出すのかといえば、マグロの赤身、イカ、タコ、玉子、かっぱ巻きなどの原価が安いネタなのです。
赤字覚悟で高級ネタを出し、こうした原価の安いネタで利益を出す。
つまり、寿司屋にとってありがたい客とは、利幅の大きい安いネタをドシドシ食べてくれる客なのです。
反対に、客からすると、高級ネタを頼んだほうがお得ということになります。
ついつい安いネタを注文しがちだった人は、値段はおさえられてもじつは損をしているのです。
とはいえ、高級ネタはあくまで高級。値段がお得なわけではないので、財布の中身と相談して、どこまで本当の「お得度」を追求するか考えどころです。
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