■ポケットティッシュの宣伝効果はあるのか？

店や会社の宣伝のために、街中で配られるポケットティッシュ。かつては、店名と電話番号を記したマッチが広告媒体の主戦力でしたが、時代は変わってマッチを使う場面が減ると、それに代わる商材としてポケットティッシュが台頭するようになりました。

ポケットティッシュの宣伝効果は、第3番目

ポケットティッシュを販売促進に使う企業のうち、全体の3割程度を占めているのが、消費者金融でした。大手消費者金融の調査によると、客の認知効果は、テレビCM、看板に次いでポケットティッシュが第3位の地位を占めているといいうます。

ポケットティッシュの具体的な効果

その効果のほどとはといえば、1000人に配れば一人は来店する確率ということです。
ポケットティッシュ一個あたりのコストが4〜8円程度ですから、4000円程度のコストで客が一人つかまることになります。割合はいいといえるかもしれません。

しかし最近は不況のあおりを受けて、以前ならひとつにつき10枚入っていたティッシュが6〜8枚まで減ってきているのだとか。
しかも、6〜7年前の3分の1程度まで、ポケットティッシュを配る個数が減っているといいます。不況の波は、こんなところにまで及んでいるということです。

最近では、イメージ戦略に役立てる企業も出現

その一方で、ポケットティッシュを配って、イメージアップ戦略に役立てようとする企業もあります。
たとえば、普通のティッシュより高級感のある保湿タイプのティッシュを広告媒体として無料配布する企業も出てきています。

ちなみに、こうした日本発祥のティッシュ配りは、日本人にしか効果がないといわれてきました。欧米では、ハンカチで鼻をかむため、ティッシュはさほど喜ばれないと考えられてきたからです。

しかし、2004年に伊藤忠インターナショナルが吉野家の宣伝のため、アメリカでポケットティッシユを配ったところ、チラシを配るよりも数倍の集客効果があったといいます。

日本独自の無料配布広告媒体のポケットティッシュですが、世界的に定番になる可能性もあります。

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