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■教育費が足りない時は、奨学金、それとも教育ローン?★ 学生本人の学力や世帯主の収入などが厳しく審査される奨学金 わが子の教育費が不安な場合は、奨学金や教育ローンの利用を考える人が多いでしょう。 奨学金には、自治体、日本学生支援機構のほか、民間企業が扱うものなどさまざまなものがあり、金利や金額などの条件がそれぞれ異なります。奨学金は「給付型」と「貸与型」に大別されますが、ここでは貸与型に絞って説明しましょう。 貸与型奨学金は、学生本人が借りて返済するのも本人です。金利はほぼ3%以内で、在学中は無利息であるのが一般的。 しかし、奨学金は申請して借りられない場合もあり、日本学生支援機構などは特に審査が厳しいことで知られます。本人の学力はもちろん、世帯主の収入額や家族構成も判断材料となり、審査に通らないと借りることができません。 また、原則として「卒業までの最短終業年限」の支給です。大学なら4年間ということになり、留年した場合、5年目以降は支給されません。また、卒業してからの返済期間がかなり長期にわたることも覚悟しておく必要があるでしょう。 ★ 手軽に借りられるが教育ローンはすぐに返済が始まる 教育ローンは、学生の保護者が借りて返済義務も保護者にあります。国の機関である日本政策金融公庫のほか、銀行や信販会社など、数多くの金融機関が取り扱っています。 奨学金に比較すると手軽に申し込めることがメリットで、審査も奨学金ほどの厳しさはありません。金利が高めに設定されている教育ローンもありますが、日本政策金融公庫の「教育一般貸付(国の教育ローン)」なら、年2.15%(2015年9月現在)と低めの設定になっています。 また、奨学金の返済は卒業してからスタートしますが、教育ローンは通常借りた翌月から始まるので、生活費に対する影響が避けられないことを覚悟しなければいけません。さらに、教育ローンは在学中から利息が発生します。 ★ 学生本人が自分で返すことでお金の管理方法も身につく 奨学金は学生本人が返済することがポイントです。勉強する本人が自分で借りて学校に通っていると自覚すれば、勉強にも身が入るはずです。自分で働きながら借金を返すことになるので、お金の管理方法も身につくというメリットもあります。 ただし、奨学金が受け取れるのは最短でも入学後なので、入学金と前期学費の支払に充てたい場合は、教育ローンを選択することになります。 【お金が貯まるアドバイス】 ★奨学金を学生本人に返済させるメリットは大きい。 ★ただし、入学金と前期学費に充てるなら教育ローンを。
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