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■不動産所得は帳簿をしっかりつけて申告しようアパートオーナーの場合、不動産所得が主な所得となりますが、「どうせ赤字なのだから、申告する必要などないだろう」と考えているオーナーがいるようです。 その所得の計算方法は、 不動産所得=総収入金額−必要経費 で計算されます。 この不動産所得がゼロもしくはマイナスである場合は、所得税額はもちろんゼロとなりますが、その金額は、実際に計算してみないとわかりません。 もし、オーナーが頑強に赤字だと主張しても、きちんと計算した申告書で、赤字であることを確認しないかぎり、税務署はそれを認めてはくれないでしょう。 つまり、赤字でも、申告義務はあるのです。 また、不動産所得は他に所得がある場合、合算して計算することになります。たとえば、不動産所得が赤字の場合でも、給与所得などがあれば、給与所得で負担していた所得税の一部について不動産所得の赤字を利用して還付を受けることも可能です。 所得税の確定申告は赤字であっても、きちんと行いましょう。 ★申告するときの注意事項 不動産所得の計算はすべて実額で計算することになっています。 その計算を行う際に、必要なものが「帳簿」です。 帳簿とは、取引のひとつひとつに関して体系的に記録する書類で、法的な証拠力があるといわれています。 ですから、面倒だからといって、さぼってはいけません。きちんと整備された帳簿があれば、万が一税務署からこの取引がおかしいと指摘されても、それが事実に基づいたものであり、帳簿にきちんと記載されているかぎり、覆すことはなかなかできないようです。 不動産所得の計算は、日々記帳している帳簿に基づいて、毎年年末に1回決算書を作成することになります。 申告の種類が青色であれば、「青色決算書」(不動産用)、白色であれば「収支内訳書」(不動産用)です。 これら決算書の数字を使って申告書で最終的な所得税額の計算をしていくことになります。 |
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