|
■買うタイミング、売るタイミング一口で言えば、自分が安いと思ったときに買い、これ以上は値上がりしないだろうと思ったときに売ることだ。 ただし、「言うは易く、実践は難し」です。 なぜなら、自分が買ったのが安値なのかということが、誰にも分からないし、たとえ高値だと思って売り逃げても、それが本当に高値だったのかどうか、だれも分かりません。 いろいろ経験しますと、自分が買った値段よりも株価が3割ぐらい上がったと思って、勇んで売ったのは良いのですが、実際には、自分が売った日を底値に、見る見るうちにどんどんどんどん値上がりし、2、3週間のうちに何倍も株価が上がることなど、いくらでもあります。 こんなときには、本来、3割程度は儲けがあるのに、人間の欲は深いもので、勝ったことを忘れ、負けたような気がしてならないものです。 株の格言に「もうはまだなり、まだはもうなり」というのがありますが、これは自分がもう株価が天井にきていると思うときは、まだ上がることがあり、また、まだ上がるのではないかと思うときは、もう株価が天井にきているという意味です。含蓄のある格言ですね。 だから、株って面白いのです。 いずれにしても、買おうとする株価の動きを見ながら、そろそろ底だなとか、もうこれ以上は上がらないだろうなあとか、予測しながら買ったり売ったりするのです。 ちなみに株価の動きや企業の調査をしているアナリストの評価は、インターネットの「ヤフーファイナンス」などで、無料で見ることができます。 それでも現実には気休め程度にしかならない、というのが偽らざる気持ちです。 経験から言いますと、孫子の兵法に「兵は拙速を尊ぶ」ということばがありますが、ここが買いだと思ったときは、即座に買い注文を出すべきです。 2、3日様子を見て買おうとしたら、時機を失して後の祭りということは往々にしてあります。もちろん、買わなかって良かったと思うこともありますが。 昔から株で勝つ人は、「運(うん)、勘(かん)、胆(たん)」の三拍子が揃わないと難しいといわれますが、「運」とはまさに生まれながらにツキがあるかどうか、「勘」は世の中の経済情勢に対して鋭い感覚があるかどうか、「胆」とは、胆力があって思い切りが良いかどうかということです。 |
|
|||
Copyright(c)2014 お金の貯め方・使い方・増やし方と税金対策 all rights reserved. |