|
■株の売買価格はどうして決まるのか景気が良くなると株式投資が話題になり、証券会社に口座を開設する人が増え、一般にも株式投資についての関心が増しますが、そもそも「株」とは何なのでしょう。 あなたがもし、歴史上だれも発見していないような金塊の山を掘り当てたと仮定してみましょう。 その発見した金山から金を取り出し、そして精錬してひとつの商品にするためには、莫大なお金がいりますが、とうていあなたの資力だけでは追いつきません。 さて、そのとき、あなたならどうされますか。 おそらく、あなたは、「私はこのように良質の金山を持っているが、それを掘り出すための資金が不足するので、だれかお金を出していっしょに事業をする人はいないか」と、一般の人々から出資者を募るのではないでしょうか。 そうやってお金を出してくれた人に、その証拠として発行するのが株券で、お金を出してくれた人が株主です。 この場合、金山の持ち主は、株主からお金を借りたのではないので、返済することはありません。あくまでも株主が出資したことになります。 そのかわり、会社が儲かったときにその利益の一部を「配当」という形で株主に還元するのです。 また、株主が、もしマンションを購入する資金が必要になれば、持っている株を売ることもできます。 ただ、思いついたときに株を売ろうとしても、あなたが最初に出資した金額では売れないかもしれません。 たとえば、あなたは当初、一株1000円で千株持っていて、1000円×千株=100万円を出資していたとしよう。 その後、金山からは思ったほどの金が産出せず、経営も悪化した場合、その金山に出資したいという人は、だんだん少なくなり、その結果、一株を当初の1000円で出資する人はいなくなり、一株の株価は値下がりし500円になっているかもしれません。 その時点で千株売りますと50万円となり、結局、50万円の損失になります。 このように、株の売買価格というのは、売りたい人と買いたい人のバランスで決まります。 では、どんな株が高値で売れるのかといえば、将来性があって、年ごとに利益がうなぎのぼりになるような会社、あるいは成長が見込まれる会社の株が、誰でも買いたくなるわけですから、当然、値上がりするということです。 |
|
|||
Copyright(c)2014 お金の貯め方・使い方・増やし方と税金対策 all rights reserved. |