■楽しんで投資のできる「コンテンツファンド」

「低金利時代、銀行にお金を眠らせているだけでは増えません。

投資と運用を」とは証券マンがよく口にするセールストークですが、一口に投資といっても初心者にとってはなかなかハードルが高いものです。

ネット証券会社の登場により、株式投資などはインターネットから簡単に利用できるようになりましたが、新聞の経済面を急に読み始めたところで、気軽に宝くじを買うのとは違ってどの株を購入していいのか情報収集もままならないでしょう。

そこでここ数年、株式や不動産に投資するのではなく、より身近なものへ投資するタイプのファンドが注目を集めるようになりました。

たとえば、映画や音楽、ゲームなどの制作に出資する「コンテンツファンド」と呼ばれるタイプのものがあります。企業からの出資に頼っていたコンテンツの制作費を一般の投資家からも資金を集めるようになったのです。

コンテンツが大ヒットすれば、分配される利益も比例して大きくなるという仕組みで、間接的ではありますが、「作品に参加している」という一体感と楽しみも味わえる点に魅力があります。

また、ワイン好きな人には「ワインファンド」というものもあります。

熟成前のワインを買いつけ、数年間熟成させて価格が上がった後に売却、そこから利益を分配するというものです。これは、ワインの本場であるヨーロッパでは、古くから一般的に投資として知られています。

そして、時代を反映した「エコファンド」。これは温暖化対策や太陽光エネルギー、風力発電など、環境に関わる事業を行っている国内外の企業への投資を専門にしたファンドです。利益を得るためだけでなく、環境対策の一環ともいえます。

ぜひ、興味のあるジャンルで投資に挑戦してみましょう。

自分が興味のあるジャンルならば、単に経済ニュースを読んだり聞いたりするよりも関連情報が自然と耳に入ってくるものです。投資の入口としてはピッタリです。