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■あなたの人生を豊かにする買い物とは人気のあるテレビ番組に「お宝鑑定団」があるのはご存知だと思いますが、その番組に登場する人は、いかにも自慢げに中国で数千万円で買った貴重な景徳鎮の壷だと言って、自信満々で鑑定団に出演していますね。 それがホンモノだったかどうかはさておき、普通の人なら、そんなものに数千万円も出すくらいなら、庭付き一戸建ての家か、マンションでも買えるのにと考えるでしょう。 あまりにも非常識すぎて、本人にとっても家族にとっても不幸なことだと、大半の人は考えるでしょうが、果たしてそうでしょうか。 もしも、その壷が大変貴重な骨董品で、数千万はおろか1億円以上の価値のあるもので、家を売ってでも買うだけの値打ちが十分あるとすれば、その壷を買うことに誰が異論をはさめるでしょう。 たとえ自分の持ち家を売り払って、その壷を買ったとしても誰も文句は言えないでしょう。 お金というのは、貯めるだけでは何の価値もないものであり、それを自分の生きがいに使ってこそ、真の値打ちが生れてくるのです。 お金を貯めるだけなら、それは単なる趣味としか言いようがなく、その結果、いくら貯金ができようが、心から満足するものではありません。 もし、貯めることこそが目的で、貯金が増えればそれで満足感を得られるという人がいたら、それは人生哲学があまりにも軽薄すぎるとしか言いようがありません。 お金とは使って初めて価値の出るもので、その使い道はその人の人生を豊かにするものでなければなりません。 ただ、人生を豊かにするものとは何なのか。 市場価値の高いものを買えば人は豊かになるかというと、そうではありません。 いくら正札にゼロがいくつ並んでいても、ある人には価値のないものだっていくらでもあります。特に骨董品など、何千万の価値があったとしても、そういう世界に趣味のない人から見れば、家において邪魔になるだけの無価値同然です。 大切なのは、自分にとって本当に価値のあるもの、あるいは、自分の人生を本当に豊かにするものに、自分のお金を惜しみなく出せるかどうかです。 高価なものが万人にとって価値があると思い込むのは錯覚です。 自分にとって価値のあるものにこそ、お金を惜しまずにつぎ込む。 その心構えと自信を身につけることができる人こそ、「お金持ち」の素質があるといってよいでしょう。
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