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■お金持ちは問題が起きたときの選択肢を用意たとえば、みなさんが何人かを引率しなければならない社内旅行を計画した場合、日程と予算、目的地が分かっていれば、いろいろと思案をめぐらし、JRで行くべきか、バスを利用すべきか、あるいは飛行機で行くべきかなど、目的地に行くまでの路程を予算と相談しながら、いくつかある選択肢の中から決めるでしょう。 また、目的地へ早く着いた場合には、どの観光ルートを巡ると時間が効率的に利用できるかとか、あるいは雨だったら、どのようにして時間を費やすかなど、状況に応じた作戦を練っておかなければなりません。 この旅行計画の立て上手な人がお金持ちとして成功している人たちです。 どういうことかと言えば、何か経済的な問題が起きたときに、選択肢をいくつも持っているのです。 たとえば、営業用の店舗を三つ持っていて、そのうちのひとつが経営的に成り立たなくなった場合、そのまま営業不振の店舗を倒産させてしまうか、あるいは他の二つの店舗に吸収してしまうのか、あるいは銀行から融資を受けて再建に乗り出すのが良いのか、どれが良いか悪いかということは別として、少なくとも一流の経営者なら、そういう場合の選択肢を三つ以上は持っていなければなりません。 ここで必要な能力は、ずばり経営に関する「知識」と「新規な着想力」です。 先ほどの旅行計画に置き換えれば、旅行計画に立てる上で必要なものは何かという「知識」、そして、旅行中に地震が生じた時とか、あるいは今までにないアクシデントが生じた時の対応力、言い換えれば「新規な着想力」です。 ここでの選択肢が多ければ多いほど、最善策にたどり着ける確率も上がり、限られた条件の中で、プラスに転じさせることができるのです。 ふだんからトラブルに対する解決策を考える習慣をつけておくことが大切です。
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