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■人を大切にする人はお金も寄ってくる「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」という、武田信玄の有名な言葉がありますね。つまり、いくら豪壮な城を建て、非常に高い石垣を造っても、自分の配下の武将たちに慕われていなければ、天下は取れないという意味です。 城門をいくら堅固に造ったとしても、内通者が内側から開ければ、何の意味もありません。だから、城作りに力を注ぐのも大事ですが、まずは自分の配下の人たちの心をつかんでおく、信頼を得ておくことが大切なのだ、と信玄公は戒めているわけです。 もちろん、お金持ちを目指すに当たっても、この教訓は通用します。人はやはり大切にすべきです。人間関係がしっかりしている人は、会社を転職しようが、あるいは会社が倒産しようが、もしくは自分が会社を興す場合もあるでしょうが、どんなときでも、周囲の人たちが、しっかりと応援し支えてくれます。 まずは、自分の周囲を取り巻いている人たちを大切にすることです。 部下、同僚、後輩を大切にする。自分の上司を大切にする。お客様を大切にいる。もちろん家族を大切にする。あるいは自分の会社の近所の人たちにも愛想よくする。 そのように人を大切にする、人は宝ものだと思える人ほど、仕事もうまくいき、お金も向こうからやってきます。 心から「人は宝物だ」と思えば、人と接するときに自然と笑顔にもなれます。人と向き合っていて、「この人つまらないなあ」と思っていると、それが顔にも出て、結局つまらない人間関係しかできません。 「この人とつき合ってもらって、非常にありがたいなあ、嬉しいな」と思うことが大切なのです。 それでは、どうすればそんな心境になれるのか言えば、それは自分の価値観を捨てることです。人間関係の問題の発端は、自分の価値観が一番正しいと思うという錯覚からすべて始まっています。 だれでも自分の心の中で決めた価値観を土俵にして、人の価値観を量るため、自分の土俵の中に入れない価値観を排除するところに問題があります。 自分の価値観を土俵にして人の価値観を量るなら、千人いれば千人の土俵があり、1万人いれば1万人の土俵があって、これではいつがたっても、同じ土俵に立てることはありません。 自分のちっぽけな価値観を捨てれば、他人の土俵が全部、自分の大きな土俵(全ての価値を認める)の中に入ってきます。言うなれば、孫悟空がいくら暴れまわっても、所詮はお釈迦さんの手のひらで踊っていたようなものです。 もっと大きな視野のある土俵をつくれば、大きな目で他人の考えが理解できることと、相手の考えが理解できれば、人間関係も円満になり、すべての人があなたのために存在するように感じられるのです。 どんな人とでも、大きな度量でつき合えて人を大切にする人には、お金のほうが自然と寄ってくるのです。
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