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■お金に執着せず、その使い方に執着せよ何か一つのことを大成させようとすれば、そのことに対して相当のこだわりを持ち、他のことはすべて二の次にしなければなりません。 確か徒然草の中で吉田兼好は「一つの大事を成さんと思えば、他のことはすべて捨て置かるべし」と書いていたように思いますが、それぐらい一つのことでプロフェショナルになることは大変な努力が必要です。 大工さんでも一流の宮大工になろうと思えば、木の研究や家の構造の研究に没頭して、はじめて一人前になります。 では、「お金持ち」になるには、お金に対する異常な執着がいるのかと言えば、お金だけは別ものです。 お金に対するこだわりは捨てることですが、ただお金の使い方に対するこだわりは持つべきであり、そのためにはお金の使い方の美学を自分なりに持ち、自分なりのマネー哲学を持っておくべきです。 なぜなら、お金は人を動かすだけの力があり、お金は権力とも直結するものであり、魔物であるからです。 「金の切れ目が縁の切れ目」と言われるように、お金の存在は人間関係に深く関わってきます。 友だち同士でも、金銭の多寡は別として、貸し借りをしていますと、必ず、最後は友だちの関係も修復できないような状況が発生するものです。 円満な夫婦関係であっても、どちらかが借金をしてサラ金から追い立てられるようになりますと、夫婦関係も破綻して最後は離別することは、この世間では山ほどあります。 このように、お金とは人間から理性を奪い取る魔物であり、それもお金に変にこだわったことが災いしたのです。 そうならないためには、お金に対する執着を持たず、あってもなくても常に平常時でいられるような気持ちを養っておくのが良いでしょう。 お金に執着したときほど、失ったときのダメージは大きいので、「お金があってもなくても変わらぬ自分」を確立しておくのが、正しいお金持ちのありようです。 |
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