■割り勘をしているうちは、金銭感覚は磨けない

★お金で苦労しないためには、割り勘はやめよう

みんなで食事に行って、レジでお金を払う時、学生なら割り勘でもいいでしょう。
しかし、金銭感覚を磨くには、割り勘を早く卒業することです。
割り勘をしているうちは、貸し借りのバランス感覚が磨けないのです。
割り勘は、簡単で気楽です。

ですが、その気楽さゆえに、金銭感覚の勉強にならないのです。
割り勘をしているうちは、金銭感覚は、いつまでたっても子供のままです。
仕事をするようになれば、接待したり、されたりすることもあります。
プライベートでも、ごちそうになったり、ごちそうしたりすることがあります。

そういうことがスマートにできるようになるためには、いつまでも割り勘を続けていてはいけないのです。
おごってもらうこともある。
おごってもらいながら、嫌味でなくおごられるマナーを覚えるのです。
おごることもある。
おごりながら、嫌味でなくおごるマナーを覚えるのです。

おごってあげるのも難しいものです。
おごる相手にプレッシャーを与えないで、気持ちよく接待してあげなければなりません。
これには、かなり高度な思いやりが求められるのです。

たいてい「ここは私が払います」と言われると、相手の気持ちは落ち着きません。
この落ち着かなさを解決してあげることです。
相手が落ち着かないままだと、接待にならないのです。
精神的苦痛を与えてしまっているのです。

おごる時に必要なのは、お金ではなく、思いやりなのです。
一方、さわやかにおごってもらうのも、難しい。
意外に、おごるよりおごられるほうが難しいのです。

気持ちよくおごってもらって、ちゃんと感謝をし、喜んでいる気持ちをあらわさないといけません。
おしゃれなお店でごちそうになったら、「ごちそうさまです。次のお店は、私が払いましょう」と、さわやかに好意を受け入れるのです。

どちらのお店が高いなどということは、あまり関係ないのです。
金額の高い安いよりも、お互いに心のバランスがとれることが大切です。
「この間、出してもらったから。今日は私が支払います」と、交互にやっていけることが大事です。

いい歳をしたサラリーマンが、レジのところで「ここは私が」と財布を振り回して押し問答していることほど、みっともないものはありません。
大人のやることではありません。
これでは、払ったほうも払われたほうも、どちらもストレスがたまります。

おごってもらう時には、気持ちよくおごってもらいましょう。
「ごちそうになります」どいいのです。
何かでお返しをすればいいのです。
「出すそぶり」は明らかにバレています。
時には気持ちよくごちそうになることが、度量のある人なのです。

お金で苦労する人かどうかの見極め方
	お金のやり取りの失敗で金銭感覚は磨かれる
★借金に弱い人ほど、早く返そうとする ★割り勘をしているうちは、金銭感覚は磨けない ★親が助ければ助けるほど、子供の金銭感覚はなくなる ★損を取り返そうとする人が、一番だまされる ★子供の頃に現金を持たされていないと、大人になって破産する ★お金の使い方を知らないうちに、クレジットカードを持つと失敗 ★だますのは悪いことではなく、だまされるほうがアホ